AI検索に強いサロンのホームページの作り方
ChatGPTなどのAIに「読める」サイトと「読めない」サイトの違い、
静的サイト(Astro)が有利な理由、制作会社に確認すべきことをまとめました
この記事の結論
- ✓ChatGPTやClaudeなど主要なAIのクローラーはJavaScriptを実行しないことが調査で分かっています。本文をJavaScriptで後から表示するサイトは、AIからは中身が空に見えることがあります。
- ✓最初からHTMLに本文が入っている静的サイトなら、この問題は起きません。Astroはその代表的な作り方で、表示も速くなります。
- ✓ただし作り直しが必須とは限りません。WordPressのようにサーバー側でHTMLを作る仕組みでも本文はHTMLに入ります。まずは今のサイトを10分で確認しましょう。
なぜ「作り方」でAIへの見え方が変わるのか
ホームページの文章は、大きく2通りの方法でブラウザに届きます。
A. 最初からHTMLに書いてある
サーバーから届いた時点で、メニューや料金の文章がHTMLに入っている作り方。静的サイトや、WordPressのようにサーバーでページを組み立てる仕組みがこれに当たります。
B. JavaScriptで後から表示する
最初は枠だけのHTMLが届き、ブラウザがJavaScriptを実行してから文章を表示する作り方。一部のWebアプリ型のサイトや、外部サービスを埋め込んだページで見られます。
人がブラウザで見ると、AとBの違いは分かりません。しかしVercelが2024年に公開した調査では、OpenAI・Anthropic・Meta・PerplexityなどのAIクローラーはJavaScriptを実行していないと報告されています。つまりBの作り方では、AIには文章が届かない可能性があります。
一方、GoogleのクローラーはJavaScriptを実行してページを読めるため、Google検索やGemini(Googleの検索基盤を利用)ではBでも読まれることがあります。「Googleには出るのにChatGPTには出ない」という場合、この違いが原因のことがあります。
ホームページの作り方別・AIへの読みやすさ比較
| 作り方 | AIへの読みやすさ | 表示の速さ | 自分での更新 |
|---|---|---|---|
| 静的サイト(Astroなど) | ◎ 本文がHTMLに入る | ◎ 速い | △ 制作会社に依頼、または管理画面の追加が必要 |
| WordPressなど(サーバーで組み立て) | ◯ 本文がHTMLに入る | ◯ 設定・プラグインによる | ◎ 管理画面で更新しやすい |
| ホームページ作成サービス | △ サービスや使い方による | ◯ サービスによる | ◎ 自分で更新しやすい |
| JavaScript中心のWebアプリ型 | ✕ 対策しないとAIに読まれにくい | ◯ | △ 開発者が必要 |
ホームページ作成サービスはサービスごとに仕組みが違い、同じサービスでも埋め込みパーツの使い方によって結果が変わります。次の章の方法で、実際のページを確認するのが確実です。
自分のサイトがAIに読めるか10分で確認する方法
1. 「ページのソース」に本文があるか見る
- パソコンのブラウザで、お店のメニューページを開きます。
- 「ページのソースを表示」を開きます(Windowsは
Ctrl + U、MacはOption + Command + U)。 - 開いた画面で
Ctrl + F(MacはCommand + F)を押し、メニュー名や料金(例:「カット」「4,400」)を検索します。
見つかれば、AIにも文章が届いています。見つからない場合は、JavaScriptで後から表示しているか、画像の中に文字が入っている可能性があります。
2. robots.txt でAIクローラーを止めていないか見る
ブラウザで https://(お店のドメイン)/robots.txt を開きます。OAI-SearchBot(ChatGPTの検索用)や PerplexityBot の下に Disallow: / があれば、そのAIには読まれません。ファイルがない(404になる)場合は、すべて許可されている状態です。
GPTBotはAIモデルの学習用、OAI-SearchBotはChatGPTの検索結果に表示するためのものです。学習には使われたくないが検索には出たい場合は、GPTBotだけを止める設定もできます。3. 大事な情報が画像だけになっていないか見る
メニュー表や料金表を画像で載せている場合、AIがその文字を読み取れるとは限りません。画像は残したまま、同じ内容を文字でも掲載しましょう。
静的サイト(Astro)が向いているサロン・向いていないサロン
Astroは、Webサイトを作るための仕組み(フレームワーク)の一つです。公式サイトでは「デフォルトでJavaScriptを最小限にする」「サーバー側で表示を組み立てる」「ブログやマーケティングなどコンテンツ中心のサイト向け」と説明されています。
向いているサロン
- メニュー・料金・スタッフ紹介・アクセスなど、情報を正確に伝えることが中心のサロン
- 表示の速さを重視したい(スマホで開いたときに待たせたくない)サロン
- 更新は月に数回程度で、制作会社に任せられるサロン
向いていないサロン(別の仕組みも検討)
- ブログやお知らせを毎日のように自分で更新したいサロン(管理画面を追加するか、WordPressなどが向いています)
- 会員機能やネットショップなど、複雑な機能をサイト内に持たせたいサロン
AI検索に強いホームページのページ構成
AIはお客様の条件に合う「事実」を探します。各ページに次の情報を文字で入れておきましょう。
| ページ | 入れておきたい事実 |
|---|---|
| トップ | どんなお店か(得意なメニュー・悩み)、エリア、最寄り駅からの時間、営業時間 |
| メニュー・料金 | メニュー名、税込価格、所要時間、どんな人向けか、初回の流れ |
| スタッフ | 経歴、保有資格、得意な施術 |
| アクセス | 住所、駅からの道順、駐車場の有無 |
| よくある質問 | お客様が実際に聞く言葉での質問と、はっきりした答え |
| ブログ・施術事例 | 季節の悩みへの答え、ビフォーアフターの説明(効果の表現には法令上の注意が必要です) |
具体的な書き方はサロンのAI検索対策ガイドで解説しています。
制作会社に依頼するときの確認項目
新しく作る場合や作り直す場合は、見積もりの段階で次の点を確認しましょう。
- 本文はHTMLに出力されますか?(JavaScriptで後から表示する部分はありますか?)
- robots.txtでAIのクローラーを止めていませんか?(止める場合はどれを止めますか?)
- サロン向けの構造化データ(BeautySalon・HairSalonなど)に対応していますか?
- スマホでの表示速度はどのくらいですか?
- 公開後の更新は、誰がどうやって行いますか?(費用・連絡方法)
- 予約システムやLINEとの連携はできますか?
- ドメインとサーバーの名義は誰になりますか?(お店の名義にしておくと、将来の移行が簡単です)
開業直後から使える、割引に頼らないリピート対策
LINE公式アカウントの中で動く来店ガチャ「リピガチャ」。月額2,980円(税別)・初期費用0円・最低契約期間なし。景品ごとの確率や月の上限、会員ランクをお店が決められ、景品表示法の上限(総額2%)に収まるかも管理画面で判定できます。同じ仕組みを使う50店舗では、LINE会員の71%がガチャを引いています(提供元の実測・一部店舗の目安)。
よくある質問
Q. 今のWordPressのサイトを作り直すべきですか?
▼
多くの場合、作り直しは不要です。WordPressはサーバー側でページを組み立てるため、本文はHTMLに入ります。まず「ページのソースを表示」でメニューや料金が文字として含まれているかを確認し、足りない情報を追加するところから始めましょう。
Q. Astroで作ったサイトは自分で更新できますか?
▼
標準の状態では、文章の変更に専門知識が必要です。自分で更新したい場合は、制作時に管理画面(ヘッドレスCMSなど)を組み合わせてもらうか、更新を制作会社に依頼する運用にします。依頼前に、更新の方法と費用を確認しておきましょう。
Q. ホットペッパーなどの予約サイトだけではダメですか?
▼
予約サイトだけでも見つけてもらえますが、書ける内容や表示の形が決まっています。お店の考え方、得意な悩み、スタッフの経歴などを自由に書ける公式サイトがあると、AIがお店を紹介するときの根拠が増えます。
Q. 表示の速さはAI検索に関係ありますか?
▼
AIのクローラーにとって直接の条件だと公式に示されているわけではありません。ただし表示の速さは、Google検索でのページの体験の評価に含まれ、スマホで開いたお客様の離脱にも関わります。遅いより速いほうが確実に有利です。
Q. GPTBotをブロックするとChatGPTに出なくなりますか?
▼
いいえ。OpenAIの説明では、GPTBotはAIモデルの学習用で、ChatGPTの検索結果への表示にはOAI-SearchBotが使われます。ChatGPTの検索に出たい場合は、OAI-SearchBotを許可してください。
参考資料・出典
- Vercel「The rise of the AI crawler」
- OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」
- Astro Docs「なぜAstroなのか?」
- Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」
※ 記載内容は2026年9月23日時点の情報です。料金・仕様・制度は変更される場合があります。
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