【2026年最新】業務用パーマ液
おすすめランキング10選
美容師・サロン向けに、業務用パーマ液(ウェーブ剤・カーリング料)とストレート剤を比較しました。ディーラーの年間ランキング「ベスト材料アワード2025」(ガモウ関西)などを参考に、クオライン、コスメカール、ネオリシオなどの定番を紹介。後半では還元剤の種類と強さの目安、医薬部外品と化粧品の違い、メンズパーマやストレートの選び方もまとめています。
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2026年版の主な更新点
- 順位の参考データを、ガモウ関西「ベスト材料アワード」2025年版(2026年7月公開)とガモウの2025年年間販売ランキングに更新しました。
- 10商品すべてのラインナップ・区分(医薬部外品/化粧品)・還元剤をメーカー公式と正規販売店で確認し直し、クオラインの2025年7月リニューアルなどを反映しました。あわせて誤りを直しています(クオラインはストレート専用、BLウェーブローションの容量表記など)。
- 公開情報で確認できなかった価格は「要問合せ」に改め、各商品の説明をメーカー公式の表記に合わせて更新しました。
- 「還元剤の種類と強さの目安」「医薬部外品と化粧品(カーリング料)の違い」「メンズパーマ向けの選び方」「ストレート(縮毛矯正)剤の選び方」の各節と、FAQを2問追加しました。
選び方・評価の基準
このランキングは、編集部が次の観点で総合的に判断した順位です。★評価も編集部の判断で、独自のアンケート調査や施術テストの数値ではありません。
1. サロンでの採用実績
美容ディーラー、ガモウ関西の「ベスト材料アワード2025」と、ガモウの「2025年人気ランキング(パーマ剤)」を参考にしました。どちらも一つのディーラーグループの集計なので、全国の市場シェアを示すものではない点にご注意ください。
2. ラインナップの幅
健康毛からブリーチ毛まで、どこまでのダメージレベルを1つのシリーズでカバーできるか。酸性域の薬剤やエイジング毛向けのラインがあるかも見ています。
3. 入手のしやすさ・価格の透明性
主要ディーラーや業務用通販で扱いがあるか。業務用パーマ剤は会員価格制が多く、公開価格が確認できたものだけを記載しています。
4. 情報・講習と安全性の情報
メーカーやディーラーがレシピ・施術プロセスを公開しているか。区分(医薬部外品/化粧品)、pH、使用上の注意が確認しやすいかも評価に含めています。
業務用パーマ液おすすめランキング10選
クオライン
アリミノ
縮毛矯正・ストレート専用のシリーズ。ガモウ関西「ベスト材料アワード2025」のアルカリストレート部門で1位(前年から順位据え置き)、ガモウの2025年年間販売ランキングでもストレート部門の上位5品をクオラインが占めました。チオグリコール酸系の医薬部外品(T 280、T-C 250、T-C 80)と、弱酸性〜中性域の化粧品(ヘアセット料)のCAシリーズを組み合わせて使い分けます。2025年7月のリニューアルで全品の粘性が見直され、ハイライト毛・ブリーチ毛向けの弱酸性アイテム「CA-C 110」「T-C 50」(いずれもpH6.0・化粧品)が加わりました。
薬剤タイプ
チオ系(医薬部外品)+弱酸性域の化粧品
カテゴリ
ストレート(縮毛矯正)専用
○ メリット
- ・ディーラーの年間ランキングで上位の定番
- ・健康毛〜ブリーチ毛まで1シリーズで対応
- ・弱酸性域のアイテムが充実
△ デメリット
- ・アイテムが多く、組み合わせの習得が必要
- ・ウェーブ(パーマ)用ではない
コスメカール
アリミノ
化粧品のシステアミン系ウェーブ剤(カーリングローション)の定番。1剤はV・EX・H・Mの4種で、メーカー公表のアルカリ度はV 6.5/EX 4.8/H 3.0/M 1.5(mL)と段階的に選べます。ローズヒップ油・アボカド油などの植物オイルを配合。ガモウ関西「ベスト材料アワード2025」ウェーブ・カール部門2位、ガモウの2025年販売ランキングではカール部門1位がコスメカールEXでした。システアミン配合の化粧品なので、施術前のパッチテストなど使用上の注意の確認が必要です。
薬剤タイプ
システアミン系(化粧品)
カテゴリ
ウェーブ
○ メリット
- ・アルカリ度の違う4種から選べる
- ・パサつきを抑えた柔らかい質感
- ・反応臭を抑えた処方
△ デメリット
- ・硬毛・撥水毛はチオ系の方が向く場合も
- ・システアミン特有の注意表示への対応が必要
コスメカール プリズムプラス
アリミノ
ダメージやエイジングで細く弱くなった「痩せ髪」向けのコスメカール。H(しっかりリッジ)とM(ゆるやかなリッジ)の2種で、どちらもダメージレベル3〜4が対象です。還元剤はシステアミン・システイン・チオグリコール酸の組み合わせ(化粧品)。pHは7.7〜8.2の中性〜低アルカリで、メーカーによるとアルカリ度は従来のコスメカールM・Hより約40%低く設計されています。ベスト材料アワード2025ウェーブ・カール部門3位。
薬剤タイプ
システアミン主体の複合還元(化粧品)
カテゴリ
ウェーブ(エイジング対応)
○ メリット
- ・細毛・軟毛でもリッジを出しやすい
- ・中性〜低アルカリでカラー毛にも使いやすい
- ・専用アフターローションは消臭成分を従来品の3倍配合(メーカー発表)
△ デメリット
- ・健康毛・硬毛にはパワー不足になりやすい
- ・専用アフターローションとの併用が前提
ネオリシオ
ミルボン
ミルボンの縮毛矯正ブランド。ベスト材料アワード2025のアルカリストレート部門で2位(前年から据え置き)。医薬部外品の1剤(N・SH・H、各400g)に加え、2023年9月に酸性域の「ネオリシオ AS」(pH6.5・pH4.5の2種)が加わり、複数の還元剤を組み合わせた処方でダメージ毛にも選択肢が広がりました。熱から髪を守る処方で、縮毛矯正後の硬さを出しにくいのが特徴です。
薬剤タイプ
医薬部外品(N・SH・H)+酸性域のAS
カテゴリ
ストレート(縮毛矯正)
○ メリット
- ・ストレート後も柔らかい質感
- ・アイロンの熱から髪を守る
- ・ミルボンブランドの安心感
△ デメリット
- ・ミルボン取引のあるディーラー経由が基本
- ・ASは通常ラインと別にレシピ習得が必要
BIKAKU(ビカク)
ワンストップ
「低膨潤・高還元」をコンセプトにしたワンストップのストレート剤。ベスト材料アワード2025のアルカリストレート部門で3位(前年から順位アップ)。チオグリコール酸系の医薬部外品に加え、システアミンやチオグリセリンなどを組み合わせたpH6.8前後の化粧品(ヘアセット料)もそろい、エイジング毛や履歴の複雑な髪にも対応します。伸びきらなかった部分だけにアイロンを入れる考え方で、熱ダメージを抑える施術を提案しています。
薬剤タイプ
チオ系(医薬部外品)+中性域の化粧品
カテゴリ
ストレート
○ メリット
- ・低膨潤で髪への負担を抑えやすい
- ・健康毛からエイジング毛まで対応
- ・アイロン工程を減らす施術提案
△ デメリット
- ・独自の施術理論の習得が必要
- ・大手メーカー品より取扱ディーラーが少ない
HITA(ヒタ)
ルベル(タカラベルモント)
ルベル(タカラベルモント)が2022年に立ち上げたくせ毛対応ブランド。2024年9月にサロンメニューが「ヒタ APストレート」としてリニューアルされ、高還元の1剤5種(コスメ、ハード、EXハード、中性コスメ、pH3.8の酸性コスメ)から選ぶ構成になりました。アルカリ・中性・酸性のコスメはほぼ同等の還元力で、混ぜるとpHだけを調整できる設計です。ベスト材料アワード2025の中性〜酸性ストレート・酸性パーマ部門3位。
薬剤タイプ
アルカリ〜酸性(医薬部外品・化粧品)
カテゴリ
ストレート(くせ毛対応)
○ メリット
- ・1剤5種のシンプルな選択肢
- ・混ぜてpHだけ調整できる
- ・ホームケアまで同ブランドで提案できる
△ デメリット
- ・ストレート専用でウェーブ剤はない
- ・トリートメント・ホームケアまで揃えると初期投資が増える
アンセス
オレンジコスメ
ベスト材料アワード2025の中性〜酸性ストレート・酸性パーマ部門で1位(前年から据え置き)のオレンジコスメ製品。酸性域でもしっかり還元できるよう、ベースのクリームにシステイン・アセチルシステイン・チオグリセリンを配合し、GMTなどの高濃度還元剤を足して強さを調整するシステムです。ストレートとウェーブの両方に使え、ブリーチ毛・ハイダメージ毛の酸性施術に向きます。
薬剤タイプ
酸性域
カテゴリ
ストレート・ウェーブ
○ メリット
- ・酸性域でも還元力を確保しやすい
- ・カラー毛・ブリーチ毛に使いやすい
- ・同シリーズ内で強さを細かく調整できる
△ デメリット
- ・酸性パーマの経験が必要
- ・アイロン技術が必要
COARケアムーブ
GOALD JAPAN
メンズヘアのサロングループGOALDが開発したメンズ専用パーマ剤で、ベスト材料アワード2025のウェーブ・カール部門で2年連続1位。1剤はクリーム状で、ノンアルカリの「MOIST」とアルカリの「ACTIVE」を髪の状態に応じて混ぜて使います。クリームなので短い髪にも塗り分けしやすく、頭皮に付きにくいのが利点。2剤は臭素酸の「SECOND Br」。前処理用の「CLEAR PROTECT」(化粧品)も展開されています。
薬剤タイプ
クリーム状1剤(ノンアルカリ/アルカリの2種)
カテゴリ
ウェーブ(メンズ)
○ メリット
- ・短い髪でも塗り分けやすいクリーム状
- ・2剤の混合比で健康毛〜ダメージ毛に対応
- ・ツイストスパイラルなどメンズの流行スタイルを想定
△ デメリット
- ・メンズ向けに特化
- ・レディース向けには不向きな場合も
ウェーボ フィージェ
デミ コスメティクス
デミ コスメティクスのパーマ剤ブランド。1剤は医薬部外品3種・化粧品5種で、チオグリコール酸・L-システイン・システアミン・サルファイト(亜硫酸塩)の4種の還元剤を使い分けられます。最もパワーのある「T100X」(チオ系・医薬部外品)は健康毛やかかりにくい髪向け。軽く柔らかなウェーブが得意で、ストレートは別ラインの「ウェーボ フィージェ ストレート」があります。
薬剤タイプ
チオ・シス・システアミン・サルファイト
カテゴリ
ウェーブ(ストレートは別ライン)
○ メリット
- ・ふんわりとした仕上がり
- ・還元剤4種・全8種で幅広いダメージに対応
- ・医薬部外品と化粧品を1ブランドで選べる
△ デメリット
- ・種類が多く使い分けの習得が必要
- ・ディーラーの年間ランキングでは上位外
BLウェーブローション
フィヨーレ
フィヨーレのヘアカラー毛向けウェーブローション。1剤はAα・Bα(加温タイプ)・Cα・CBαの4種(各400mL・医薬部外品)で、シス系のマイルドなタイプからチオ系のパワーのあるタイプまでそろいます。ゲルエマルジョンベースで根元が立ち上がりやすく、毛先のチリつきを抑える設計。2剤(臭素酸・960mL)はシルクPPT配合で、カラー染料の流出を抑えるとされています。1剤の卸価格が公開されており、コストを把握しやすいのも利点です。
薬剤タイプ
シス系〜チオ系(医薬部外品)
カテゴリ
ウェーブ
○ メリット
- ・卸価格が比較的手頃
- ・しなやかで弾力のある仕上がり
- ・カラー毛向けに設計
△ デメリット
- ・ディーラーの年間ランキングでは上位外
- ・ブリーチ毛向けの酸性域アイテムはない
パーマ剤タイプ別比較表
| 商品名 | タイプ | カテゴリ | 評価 |
|---|---|---|---|
| クオライン(アリミノ) | チオ系(医薬部外品)+弱酸性域の化粧品 | ストレート(縮毛矯正) | ★ 4.9 |
| コスメカール(アリミノ) | システアミン系(化粧品) | ウェーブ | ★ 4.8 |
| コスメカール プリズムプラス(アリミノ) | システアミン主体の複合還元(化粧品) | ウェーブ(エイジング対応) | ★ 4.7 |
| ネオリシオ(ミルボン) | 医薬部外品+酸性域のAS | ストレート(縮毛矯正) | ★ 4.6 |
| BIKAKU(ビカク)(ワンストップ) | チオ系(医薬部外品)+中性域の化粧品 | ストレート | ★ 4.5 |
| HITA(ヒタ)(ルベル(タカラベルモント)) | アルカリ〜酸性 | ストレート(くせ毛対応) | ★ 4.4 |
| アンセス(オレンジコスメ) | 酸性域 | ストレート・ウェーブ | ★ 4.4 |
| COARケアムーブ(GOALD JAPAN) | クリーム状(ノンアルカリ/アルカリ) | ウェーブ(メンズ) | ★ 4.3 |
| ウェーボ フィージェ(デミ コスメティクス) | チオ・シス・システアミン・サルファイト | ウェーブ | ★ 4.2 |
| BLウェーブローション(フィヨーレ) | シス系〜チオ系(医薬部外品) | ウェーブ | ★ 4.1 |
パーマ剤の種類と特徴
💪 チオグリコール酸系(チオ系)
アルカリ域で強い還元力を発揮し、しっかりしたカール・ストレートを作れる代表的な還元剤。健康毛やかかりにくい髪に。医薬部外品のパーマ剤・縮毛矯正剤の有効成分です(化粧品では配合量に制限あり)。
🌿 システアミン系
比較的低いアルカリでも還元力を出しやすく、柔らかい質感に仕上がりやすい。医薬部外品の有効成分ではないため、化粧品(洗い流すヘアセット料・カーリング料)として販売されます。特有のにおいがあり、使用前のパッチテストなどの注意表示が必要です。
🔬 システイン系
チオ系よりマイルドにかかり、自然なウェーブ向き。医薬部外品の有効成分(システイン・アセチルシステイン)。カラー毛・ダメージ毛に使われることが多い一方、繰り返すと髪に残留してごわつきやすいとされます。
⚗️ 酸性パーマ剤
pHを低めに設計し、アルカリによる膨潤を抑えたタイプ。GMTやスピエラなど酸性域でも働く還元剤を使うものが多く、ブリーチ毛・ハイダメージ毛に。還元力を補う分、水分コントロールやアイロン操作の技術が求められます。
🔥 加温式(デジタルパーマ)
熱を加えてカールを形成。乾かすとカールが出る。持ちが良い。コテで巻いたような仕上がり。
❄️ コールド式
熱を使わない従来型のパーマ。濡れた状態でカールが出る。細かいカールからゆるいウェーブまで対応。
還元剤の種類と強さの目安(強い順)
「パーマ液の強い順」を知りたい場合、まず押さえたいのは強さは還元剤の種類だけでは決まらないことです。同じ還元剤でも、濃度・pH・アルカリ度・放置時間・加温の有無で効き方は大きく変わります。下の表は、一般的な傾向をまとめた目安です。個々の製品の強さは、メーカーが公表しているpH・アルカリ度や、H/M などの表記で比べてください。
| 還元剤 | 主な区分 | 働きやすいpH域 | 還元力の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| チオグリコール酸(塩)=チオ | 医薬部外品の有効成分 | アルカリ域 | 強 | しっかりしたカール・縮毛矯正の基本。縮毛矯正剤(医薬部外品)の有効成分はチオのみ |
| システアミン(「シスアミン」とも) | 化粧品(ヘアセット料) | 中性〜弱アルカリ域 | 中〜強 | 低めのアルカリでも還元力を出しやすく、柔らかい質感に。においとパッチテスト等の注意表示に留意 |
| GMT(チオグリコール酸グリセリル) | 化粧品(ヘアセット料) | 酸性〜中性域 | 中 | 酸性ストレート・酸性パーマで還元力を補う目的でよく使われる |
| スピエラ(ブチロラクトンチオール) | 化粧品(ヘアセット料) | 酸性域 | 中 | 酸性域でも働く還元剤。ブリーチ毛・ハイダメージ毛の酸性施術に |
| システイン・アセチルシステイン | 医薬部外品の有効成分 | 弱アルカリ域 | 弱〜中 | マイルドで自然なウェーブ向き。繰り返すとごわつきが出やすいとされる |
| サルファイト(亜硫酸塩) | 化粧品など | 中性〜弱アルカリ域 | 弱 | ゆるいウェーブやボリューム調整、他の還元剤との組み合わせで使われる |
※還元力の目安は一般的な傾向を示したもので、個々の製品の強さを示すものではありません。GMTとスピエラの強弱は、濃度やpHの設定で入れ替わることがあります。
同じシリーズ内の「強い順」はアルカリ度で見る
シリーズ内の強さは、メーカーが公表するpHとアルカリ度が手がかりになります。たとえばアリミノ「コスメカール」の公表値はアルカリ度がV 6.5/EX 4.8/H 3.0/M 1.5(mL)で、この順にパワーが下がり、対象のダメージレベルが上がる設計です。ディーラーの資料や製品ページで、この2つの値を確認して比べるのが確実です。
医薬部外品と化粧品(カーリング料)の違い
| 項目 | 医薬部外品(パーマネント・ウェーブ用剤/縮毛矯正剤) | 化粧品(洗い流すヘアセット料=カーリング料など) |
|---|---|---|
| 還元剤 | チオグリコール酸(塩)、システイン類(システイン・アセチルシステイン)。縮毛矯正剤はチオのみ | システアミン、GMT、スピエラ、チオグリセリンなども使える |
| 濃度などの基準 | 国の品質規格で範囲が決まる。例:チオのコールド二浴式は1剤のチオ量2.0〜11.0%、pH4.5〜9.6 | 業界の自主基準で、チオール基をもつ成分の総量がチオグリコール酸換算7.0%以下。うちチオ・システイン類は合計2.0%未満 |
| うたえる効能 | 「毛髪にウェーブをもたせ、保つ」「くせ毛を伸ばし、その状態を保つ」など | 「髪型を整え、保持する」など化粧品の範囲 |
| 使い方の注意 | 加温タイプは約60℃以下、高温整髪用アイロンを使う縮毛矯正剤は180℃以下など、用法が承認内容で決まる | パーマ剤(医薬部外品)との混合・組み合わせ使用は不可と表示される。システアミン配合品は48時間前のパッチテストなどの表示が必要 |
出典:パーマネント・ウェーブ用剤品質規格(日本パーマネントウェーブ液工業組合 掲載)、厚生労働省「システアミンを配合した化粧品の使用上の注意等について」(2024年7月12日)と同日付の洗い流すヘアセット料に関する自主基準
業務用パーマ液・パーマ剤の選び方
1. 顧客の髪質で選ぶ
健康毛・パーマがかかりにくい髪→チオ系の強めの薬剤
カラー毛・ダメージ毛→システアミン系・酸性パーマ
エイジング毛・細毛→コスメカール プリズムプラスなど専用ライン
ブリーチ毛・ハイダメージ毛→酸性域の薬剤(アンセス、クオラインのCAシリーズ、ヒタ 酸性コスメなど)
2. 求める仕上がりで選ぶ
しっかりリッジ→チオ系・医薬部外品
柔らかナチュラル→システアミン系などの化粧品(カーリング料)
コテ巻き風→デジタルパーマ対応薬剤
3. 施術のしやすさで選ぶ
シンプル工程→BIKAKU、アンセスなど低膨潤タイプ
幅広い髪質に対応→クオライン、コスメカールなど定番
スタッフ育成重視→操作性の良いシンプルレシピの薬剤
4. コストで選ぶ
卸価格は取引ディーラーにより異なります。大容量タイプや複数購入割引も確認しましょう。ただし、安さだけでなく仕上がりの品質やリピート率も考慮して選ぶことが大切です。
メンズパーマ向けの選び方
メンズは短い髪・硬く太い髪・カラー履歴の少ない髪が多く、レディースと同じ基準で薬剤を選ぶとかかりが弱くなりがちです。一方で、ツイストスパイラルや波巻きのように根元近くまで巻くスタイルでは、頭皮への付着にも気を配る必要があります。
1. 髪の太さ・履歴でパワーを決める
カラー履歴のない硬毛・撥水毛は、チオ系やアルカリ度の高めのタイプが基本。ブリーチやカラーを繰り返している髪は、システアミン系・酸性域の薬剤や、前処理剤で毛先を保護しながら進めます。
2. 短い髪には塗り分けやすい剤形を
液状の1剤は短い髪だと垂れやすく、頭皮に付きやすくなります。クリーム状やジェル状の1剤は狙った部分に留まりやすいので、根元・中間・毛先で薬剤を変える塗り分けにも向きます(例:COAR ケアムーブ)。
3. スタイルと持ちで選ぶ
強めの束感やリッジを長く保ちたいならチオ系、柔らかいニュアンスや毛流れ程度ならシステアミン系やシス系が扱いやすい傾向です。2剤も臭素酸系は反応がゆっくりで、過酸化水素系は短時間で処理できるなど性格が異なるため、放置時間の設計に合わせて選びます。
4. アイロンパーマ液を探している場合
アイロンパーマは主に理容室で行われる技法で、「アイロンパーマ液」という独立した区分があるわけではありません。1剤処理の後にアイロンで形を付ける工程を含むため、製品の用法・用量でアイロンの使用が認められているかを必ず確認してください。医薬部外品の縮毛矯正剤では、高温整髪用アイロンは180℃以下と定められています。
ストレート(縮毛矯正)剤の選び方
「ストレートパーマ液」と呼ばれる業務用の薬剤は、医薬部外品の縮毛矯正剤(有効成分はチオグリコール酸)と、化粧品の洗い流すヘアセット料(システアミン・GMT・スピエラなど)に大きく分かれます。最近は、健康毛の根元には医薬部外品、ダメージのある毛先には弱酸性〜中性の化粧品、と使い分けるシリーズが主流です。
| 本記事のストレート剤 | 構成 | 向いているサロン |
|---|---|---|
| クオライン(アリミノ) | チオ系医薬部外品+弱酸性〜中性の化粧品(CAシリーズ) | 健康毛〜ブリーチ毛まで1シリーズでそろえたい |
| ネオリシオ(ミルボン) | 医薬部外品(N・SH・H)+酸性域のAS | 柔らかい仕上がりを重視、ミルボン製品で統一したい |
| BIKAKU(ワンストップ) | チオ系医薬部外品+pH6.8前後の化粧品 | 低膨潤でアイロン工程を減らしたい |
| ヒタ APストレート(ルベル) | 1剤5種(アルカリ・中性・酸性) | 選択肢を絞ってスタッフ間の再現性を上げたい |
| アンセス(オレンジコスメ) | 酸性域のベース+高濃度還元剤で調整 | 酸性ストレートを主力にしたい |
選ぶときは、①自店の顧客の髪(くせの強さ・ブリーチ比率)、②アイロン工程を含めた施術時間、③スタッフが同じ仕上がりを出せるか、の3点を基準にするのがおすすめです。導入前にディーラーの講習や施術動画で工程を確認しておくと失敗を減らせます。
2026年の市場・規制の動き
- システアミン配合品の注意表示が強化:2024年7月12日の厚生労働省通知で、システアミン塩酸塩が化粧品基準に加わると同時に、配合上限(チオグリコール酸換算7.0%)と、使用2日前(48時間前)のパッチテストや手袋の着用などを容器・外箱に記載するよう求める内容に改められました(2013年の旧通知は廃止)。同日から洗い流すヘアセット料の自主基準も改正されています。システアミン系の薬剤を使うサロンは、カウンセリングとパッチテストの運用を見直しておきましょう。
- ブリーチ毛向けの弱酸性アイテムが拡充:クオラインの2025年7月リニューアルでの弱酸性アイテム追加、ヒタ APストレートのpH3.8の酸性コスメ、ネオリシオ ASなど、ハイダメージ毛向けの選択肢が各社で増えています。
次の来店までの間も、お店を思い出してもらう
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よくある質問
Q. チオ系とシステアミン系の違いは? ▼
A. チオ系(チオグリコール酸)はアルカリ域で強い還元力を発揮し、しっかりしたカールや縮毛矯正に向く還元剤で、医薬部外品のパーマ剤・縮毛矯正剤の有効成分です。システアミン系は比較的低いアルカリでも還元力を出しやすく、柔らかい質感に仕上がりやすいのが特徴。医薬部外品の有効成分ではないため化粧品(洗い流すヘアセット料)として販売され、2024年7月の厚生労働省通知で、使用2日前のパッチテストなどの注意表示を記載するよう求められています。
Q. 酸性パーマと通常のパーマの違いは? ▼
A. 通常のパーマはアルカリで髪を膨潤させて還元剤を浸透させます。酸性パーマはpHを低めに設計して膨潤を抑え、GMTやスピエラなど酸性域でも働く還元剤で還元します。髪への負担を抑えやすくブリーチ毛やハイダメージ毛に向く一方、還元力を補うための水分コントロールやアイロン操作の技術が求められます。
Q. パーマ液の強い順は? ▼
A. 一般的な目安は、チオグリコール酸(チオ)>システアミン>GMT・スピエラ>システイン類>サルファイト(亜硫酸塩)の順です。ただし実際の強さは濃度・pH・アルカリ度・加温の有無で大きく変わるため、同じシリーズ内ではメーカーが公表するpHとアルカリ度で比べるのが確実です。たとえばアリミノのコスメカールは、アルカリ度がV 6.5>EX 4.8>H 3.0>M 1.5(mL)の順に設計されています。
Q. メンズパーマにおすすめのパーマ液は? ▼
A. カラー履歴のない硬毛・太毛が多いメンズは、チオ系やアルカリ度の高めのタイプが基本です。短い髪で根元近くから巻くスタイルには、垂れにくく塗り分けしやすいクリーム状の1剤が扱いやすく、本記事ではメンズ専用のCOAR ケアムーブ(GOALD JAPAN)を紹介しています。ダメージ毛にはシステアミン系や酸性域の薬剤、前処理剤の併用を検討しましょう。
Q. 業務用パーマ液・パーマ剤の選び方のポイントは? ▼
A. ①顧客の髪質(健康毛・ダメージ毛・エイジング毛・ブリーチ毛)、②求める仕上がり(しっかりカール・ナチュラルウェーブ・ストレート)、③施術メニュー(コールド・デジタルパーマ・縮毛矯正)の3点で選びましょう。あわせて、医薬部外品か化粧品か、pH・アルカリ度、使用上の注意をディーラーの資料で確認すると失敗を減らせます。
Q. パーマ液の保管方法と使用期限は? ▼
A. 直射日光と高温多湿を避け、冷暗所で保管します。開封後は空気に触れて酸化が進み還元力が落ちるため、キャップをしっかり閉めてなるべく早く使い切りましょう。使用期限の表示がない製品は、適切な保管条件で製造後おおむね3年は品質が保たれる前提で作られていますが、期限や保管条件はメーカーによって異なるため、容器の表示を確認してください。
Q. パーマのかかりが悪い時の対処法は? ▼
A. ①薬剤のパワー不足→髪質とダメージレベルに合った強さの薬剤に変更、②放置時間不足→テストカールで確認しながら調整、③ロッド選択ミス→希望より細めのロッドを選択、④前処理不足→前処理剤で髪の状態を均一に整える、が主な対処法です。撥水毛や硬毛では、還元剤の種類やアルカリ度を見直すことも有効です。
まとめ
ディーラーの2025年の年間ランキングでは、ストレート剤はアリミノのクオライン、ウェーブ剤はコスメカールシリーズとメンズ専用のCOAR ケアムーブが上位を占めました。いずれも1シリーズで対応できるダメージレベルの幅が広いことが、支持されている理由と考えられます。
トレンドは「低膨潤」「弱酸性〜酸性域でのブリーチ毛対応」「工程のシンプル化」。一方で、システアミン配合品は2024年7月の通知で注意表示の内容が改めて強化されたため、薬剤の区分と使用上の注意を確認したうえで選ぶことが大切です。
まずは自店の顧客層(健康毛・エイジング毛・ブリーチ毛・メンズの比率)を整理し、定番シリーズを軸に、足りない領域を酸性域の薬剤や専用ラインで補っていくのがおすすめです。