2026年最新版

美容室開業ガイド

必要資格・届出・開業資金・機材選びまで
美容室開業のすべてを完全解説

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必要な資格

美容師免許

美容室を開業するには、まず美容師免許が必須です。免許取得には美容師国家試験に合格する必要があります。

取得条件

  • 1. 高等学校卒業後、都道府県知事指定の美容師養成施設で所定課程を修了
  • 2. 美容師国家試験(筆記・実技)に合格
昼間課程
2年以上
夜間課程
2年以上
通信課程
3年以上

国家試験の合格率:2024年度春期は88.1%、秋期は55.0%。試験は年2回(春・秋)実施されます。

管理美容師資格

常時2名以上の美容師が在籍する美容所では、管理美容師の配置が美容師法で義務付けられています。

取得条件:美容師免許取得後3年以上の実務経験を経て、都道府県知事指定の講習を受講・修了

講習会の受講と修了で取得可能(試験なし)
公衆衛生に関する専門知識を習得
1人サロンの場合は管理美容師資格は不要
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保健所への届出・構造設備基準

美容室を開業するには、保健所に開設届を提出し、構造設備について検査を受けて基準に適合する必要があります。

手続きの流れ

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事前相談(工事開始前)

計画図面を持って管轄保健所へ相談。改善要請があっても工事前なら追加費用なしで修正可能。

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開設届の提出

営業開始希望日の10日前までに必要書類を提出。立入検査の日程が決定します。

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立入検査・確認書発行

保健所職員による立入検査で基準を満たせば確認書が発行され、営業開始可能。

提出書類一覧

  • 開設届
  • 構造設備の概要
  • 従業者名簿
  • 医師の診断書
  • 美容師免許証の写し
  • 登記事項証明書(法人の場合)

主な構造設備基準

作業室の面積

13平方メートル以上。美容椅子は6席まで。それ以上は1席ごとに3平方メートル追加が必要。

待合スペースの区分

作業室と待合スペースはつい立等で明確に区分。可動式カーテンは不可。

床・腰板

コンクリート、タイル、リノリウム等の不浸透性材質であること。

洗髪・消毒設備

上下水道に直結した流水装置と消毒設備の設置が必須。

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開業資金の相場と内訳

1人サロン(10坪)
700万〜1,000万円
セット椅子2台程度
3人店(29坪)
1,400万〜1,800万円
最も多い開業パターン
居抜き物件活用
500万〜750万円
費用を約半額に削減

開業費用の内訳(1,000万円の場合)

内外装工事費 約600万円(60%)
設備・機材費 約200万円(20%)
物件取得費 約100万〜200万円(10〜20%)
消耗品・その他 約50万円(5%)

運転資金も忘れずに:開業後の固定費(家賃・人件費・光熱費等)を3〜6ヶ月分、約150万〜200万円を別途準備しましょう。

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必要な機材・設備

シャンプー台

40万〜60万円/台

高級品は100万円超。中古なら半額以下で入手可能。

関連工事:給排水工事(2台+トイレで約30万円)、ガス工事(1台につき約20万円)

セット椅子(スタイリングチェア)

3万〜5万円/台

高級品は15万〜20万円。デザイン性と座り心地を重視。

ポイント:お客様が長時間座るため、品質を妥協しない

ミラー・セット面

5万〜15万円/台

照明付き、収納付きなど機能性で価格が変動

パーマ機材(促進器)

10万〜30万円

デジタルパーマ機は50万円〜

ワゴン・収納

1万〜5万円/台

施術道具を収納するキャスター付きワゴン

消耗品・材料

30万〜50万円

シャンプー、カラー剤、パーマ液、タオル等

設備費用を抑えるポイント

  • 1. 居抜き物件を活用し、既存設備を引き継ぐ
  • 2. 中古機材・リース契約を検討
  • 3. 開業支援パッケージを利用(内装工事+設備セットで割安)
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開業届・税務関連の手続き

開業届(個人事業の開業届出書)

個人事業主として美容室を開業する際に税務署に提出する基本書類です。

提出期限: 事業開始日から1ヶ月以内
提出先: 管轄の税務署
記入項目: 納税地、マイナンバー、職業、屋号、開業日
提出方法: 窓口持参または郵送

青色申告承認申請書

青色申告特別控除(最大65万円)を受けるために必要な申請書。開業届と同時提出がおすすめです。

青色申告のメリット

  • ・最大65万円の特別控除
  • ・30万円未満の設備を一括経費計上可能
  • ・赤字を3年間繰り越し可能
  • ・家族への給与を経費計上可能
提出期限: 青色申告をする年の3月15日まで(1月16日以降開業の場合は開業から2ヶ月以内)

その他の届出(条件により必要)

給与支払事務所等の開設届出書

従業員を雇用する場合、事務所開設から1ヶ月以内に提出

青色事業専従者給与に関する届出書

配偶者や親族の給与を経費計上する場合に必要

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資金調達・融資制度

日本政策金融公庫の創業融資

政府100%出資の金融機関で、実績のない新規開業者でも融資を受けやすいのが特徴。美容室開業で最も利用される融資制度です。

新規開業・スタートアップ支援資金

設備資金 最大2,400万円
運転資金 最大4,800万円
担保・保証人 不要

生活衛生新企業育成資金

設備資金 最大7億2,000万円
運転資金 最大5,700万円
対象 生活衛生関係営業者

有利な条件で借りられるケース

  • ・女性、30歳未満、55歳以上の方は特別金利(特利A)が適用
  • ・生活衛生同業組合の組合員は特利Cで有利に利用可能

融資審査のポイント

必要な準備

  • ・創業計画書(事業計画書)の作成
  • ・自己資金の証明(通帳コピー等)
  • ・美容師としての実務経験(3年以上推奨)
  • ・具体的な集客計画・売上計画

審査で重視されること

  • ・公共料金・クレジットカードの支払い実績
  • ・開業動機と事業への熱意
  • ・顧客基盤(既存客の見込み)
  • ・返済計画の現実性

目安:自己資金100万円程度で最大1,000万円程度の融資が可能。審査期間は申込から2〜3週間程度。

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よくある質問(FAQ)

美容室の開業資金はいくら必要ですか?
美容室の開業資金は、規模や立地により異なりますが、一般的に800万〜2,000万円程度が必要です。1人サロン(10坪)で700万〜1,000万円、3人店(29坪)で1,400万〜1,800万円が目安です。居抜き物件を活用すれば500万〜750万円程度に抑えられます。また、運転資金として150万〜200万円を別途準備しておくことをおすすめします。
美容室を開業するために必要な資格は何ですか?
美容室の開業には美容師免許が必須です。また、常時2名以上の美容師がいる場合は、管理美容師資格を持つスタッフを配置する必要があります。管理美容師資格は、美容師免許取得後3年以上の実務経験を経て、都道府県知事指定の講習を受講することで取得できます。1人サロンの場合は管理美容師資格は不要です。
保健所への届出はいつまでに行う必要がありますか?
美容所開設届は、営業開始希望日の10日前までに管轄の保健所に提出する必要があります。工事開始前に保健所へ事前相談することをおすすめします。届出後に立入検査が行われ、構造設備基準を満たしていれば確認書が発行され、営業を開始できます。
日本政策金融公庫から融資を受けるにはどうすればよいですか?
日本政策金融公庫の創業融資を受けるには、創業計画書(事業計画書)の作成が必要です。新規開業・スタートアップ支援資金では最大7,200万円まで融資可能です。申込条件として、開業前または開業後おおむね7年以内であること、公共料金やクレジットカードの支払い実績が良好であることが求められます。自己資金100万円程度で1,000万円程度の融資が可能な事例が多いです。
居抜き物件とスケルトン物件、どちらがおすすめですか?
初期費用を抑えたい場合は居抜き物件がおすすめです。前店舗のシャンプー台や設備を活用できるため、開業費用を半額程度(500万〜750万円)に抑えられます。一方、スケルトン物件は自由にデザインできますが、内装工事費が500万〜1,000万円かかります。コンセプトにこだわりたい場合はスケルトン、費用を抑えてスピード開業したい場合は居抜きがおすすめです。
開業届と青色申告は同時に申請した方がよいですか?
はい、開業届と青色申告承認申請書は同時に提出することをおすすめします。青色申告には最大65万円の特別控除、30万円未満の設備の一括経費計上、赤字の3年間繰り越しなど多くのメリットがあります。特に設備投資が多い開業初年度は節税効果が大きいため、青色申告をしないデメリットはほとんどありません。

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